黒ヴェル


黒ヴェルの正体は「過去から未来まで全時間軸のヴェルの負の感情」

神人に選ばれてしまったことで個々に存在して本来なら絶対に集約するはずのなかったものが集約して、無理矢理人の形を持つことになってしまった。
あの残酷な性格をした彼も実はヴェルのような人を思う気持ちも正義感もある。
でも彼は既に人生を諦めていて、早くこんな世界なんて無くなってしまえと思っている。
「能力も魔法もこの世界にはいらない」ってそう思ってる。

神人は死人も同然、魔法と能力に生かされてる様なもので魔法と能力がこの世界にある以上は存在し続ける。
それを黒ヴェルもわかっているし、他の神人もわかっている。
神人のほとんどが「この世界から魔法と能力が消える」ことを望んでいる。
つまり黒ヴェルがパーストに最後の最後に友達とまでも認めて、彼のみに自分の正体を明かしたのはパーストが神人の悲願を叶えられる存在でそれをパーストなりの理由で実行してくれたから。
自分勝手な理由ではあるけど、黒ヴェルからしたらこれ以上に嬉しいことはなかったからね。

黒ヴェルはヴェルが嫌い。
だからオミナエシのDestinyでヴェルを躊躇なく殺す。
ヴェルもなんでか黒ヴェルに対して少し他とは違う気持ちを抱いてる。
黒ヴェルはその気になれば自害だって出来なくもないのにしない。
ヴェルは完全な不老不死で死ねない。
黒ヴェルはもしかしたらこれまでの自分もこれからの自分も受け入れてるのかもしれないな。
だからこそ生まれてから死ぬまでバグったことがないのかも。

何故自害しないのか。それはこの世界が変わるところを見届けないとこの世界が変わったって本当に能力と魔法のない世界になったか信じられないし、もしこの世界が変わってなかったらまた同じことがこの先も続いて神人も存在し続けて終わりが来ないことを苦しむやつが増えることを阻止したいんだろうね。
でもあいつもなんだかんだ自分の両親のことは気にしてはいると思う。
気にしてるけどそれよりも両親含めて神人全員が救われることを望んでるし、たぶん魔法と能力が存在する世界そのものが変わることを願っていて確実に願いが成就する瞬間を見届けたいんだと思う。

これに加えて、ジュラの本体である白い薔薇を自分の終わりが来るまで守り続けようと思っている。
その薔薇の存在を知っているのは黒ヴェルとジュラとジュラを生み出したひこえもんのみ。
それ以外の人間には情報が一切流れないように、誰にも存在を知られないようにしてる。

エミにもひこえもんにも会いたくなさそうだけどね、黒ヴェルは…。
会ったらどんな顔していいのかわからないんだろうな。
ヴェルであってヴェルじゃないし、総合的にヴェルの数倍以上に時を生きてきたし姿を見るのだって今回自分が生まれてからが一番よく二人に会う機会があったといえるから今更どうしたらいいんだって感じなのかな。ヴェル≠黒ヴェルが一番ネックになってると思う。
ヴェルは両親を「ママ」「パパ」呼びするかひこえもんに対しては「あいつ」とか「オヤジ」呼びしそう。

一方黒ヴェルは両親の話は一切しない。
でもどうしても名前を呼ぶまたは用事がある場合は「エミ」「ひこえもん」って名前で呼ぶと思う。
たぶん両親と話すなんてこと絶対しないと思うけど…。
金で協力者を雇うとか裏の世界の人間に協力を仰いだり、人の野望を叶えるついでに相手を上手いこと利用したりして何とかしそうだし。
パーストっていう友達ができた後もそのやり方に変わりはない。
でもパーストを頼ることもあると思う。

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